「仕事ができる」とは? スキル偏重の時代にセンスを磨く!

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どんな会社にも、いわゆる仕事が「できる人」、「できない人」が存在します。ただ、その「仕事ができる」の定義は、人によってまちまちで、非常に曖昧なもののように感じます。
その問いに対し、答えを出そうとしている本が、「『仕事ができる』とはどういうことか?」(楠木健、山口周 著)です。

スキル VS センス

「仕事ができるようになりたい」と考えたとき、スキルの獲得に目が向けられがちですが、スキルを獲得すれば仕事ができるかというと、必ずしもそうではありません。仕事ができる人は、センスがあります。

ただ、そう言ってしまったらおしまいだ、凡人は凡人のままなのか、と感じるのは私だけではないでしょう。だから、センスについて語られることは少ない。
著者のお二人は、スキルとセンスの最大の違いは、アカウンタビリティ(示せる・測れる)ことにあると指摘します。
(例)TOEIC900点、プログラミングができる など数値化・言語化ができる

対比させて考えられがちな概念ですが、山口氏は、「論理(スキル)」は常に「直観(センス)」を必要とする と説きます。

仕事ができない人はいきなり分析をすることから始めるが、それでは意味のある分析にはならない。仕事ができる人は、「これが原因じゃないのか」というセンスを起点に、分析を始める。センスとスキルは対立するものではなく、センスがあるからスキルを活かすことができるというわけです。

センスとは

では、センスとは一体何を指すのか。書籍で語られていたことは、個人的な解釈としては以下の4つです。

  1. 全体
  2. 順序
  3. 土俵感
  4. 内発

1. 全体

センスがある人は、物事の「全体」が見えている

(例)「お詫びのスキルがひたすら上達する客室乗務員」

機内食の選択肢が「カレーライス」か「照り焼きチキン丼」の2つ。乗るたびに、注文するまでにカレーライスが品切れになってしまう。

→「本当に申し訳ございません。。。」と心の底からのお詫びをされる。客室乗務員はお詫びスキルが上がり続ける

→ この客室乗務員が全体が見えていれば、「5:5ではなく3:7に発注を変更すべき」「いっそのことカレーに一本化した方がいい」という提案もできるはず。

「担当者」でなく「経営者」の目線で考える

2. 順序

センスがある人は、物事の順序から考える

(例)原田泳幸氏のマクドナルド立て直し

まずQSC(品質・サービス・清潔さ)を徹底してやる
 → 調理プロセスの切り替え
  → 100円マックで集客。調理プロセス変更によって美味しくなったことが広まる
   → メニュー変更して単価上げる
    →不採算店舗を一気に閉じる
     →一気に業績回復

打ち手としては業界では常套手段だが、並べ方が絶妙。

「抱きしめてからビンタする」のではなく「ビンタしてから抱きしめる」

3. 土俵感

センスがある人は、自分が勝負できる土俵を分かっている

(例)陸上400メートルハードルの為末大氏

もともと100メートルスプリントの選手だったが、そこでは勝負できないと気づき
ハードルへ転向。その後、世界陸上でメダル獲得。

センスはやってみて分かる事後性が高い。初めは迷ったらとにかくやる。

4. 内発性

センスがある人は、自分の意志が先にくる

(例)検索エンジンにおけるNTTとヤフー

1995年 NTTが「NTT DIRECTORY」という検索エンジンサービスを一番最初に始める
1996年 ヤフージャパン サービス開始
結果、巨人NTTに対し、何もなかったヤフーの圧勝

上司から「仕事だからやれ」を言わてやるか、「世の中をひっくり返してやろう」と考えてやるかの違い。

「アウトサイド・イン」ではなく「インサイド・アウト」で考える

センスをどのように養うか

センスの中身は何かという問いに、山口氏は「具体と抽象の往復運動」だと暫定的に結論づけています。「いろいろあるけど、要するに」と考えることができること。

また、楠木氏は、センスの標準的な習得方法はないが、手っ取り早いのは身近にいるセンスのある人を「全部視る」ことだと説いています。

また、一流の人の共通点として、日本電産の永守重信氏を例に挙げ、「自分が小さい」ことだと指摘します。自分のことを小さく考えているからこそ、他者に対して注意が向く。自己中心的に考えない。それが人間洞察の基盤にあると。

できる人は総じて「人間を分かっている」

以上、印象的だった内容をまとめました。わかりやすいスキルの獲得に目がいきがちですが、センスを養うことも意図的に取り組んでいこうと思える本でした。

本ではより豊富な興味部会エピソードが取り上げられ、センスについて語られています。是非読んで見てください。

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